「根管治療中に、仮蓋(かりぶた)が欠けてしまった!」
「応急処置は、どうすれば良いの?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そもそも「根管治療」とは、虫歯菌が歯の歯髄(しずい)にまで到達した場合に行われる治療のことです。
根管治療は、自然治癒する可能性や1度の治療で完治することはほぼなく、基本的に長引いてしまいます。
そのため「仮蓋」を使用して治療を進めるのが一般的。
「仮蓋」が欠けたり取れたりしてしまった場合は、どうすれば良いのでしょう。
そこで本記事では、根管治療における「仮蓋」の役割や欠けたり取らたりする原因、応急処置について詳しく解説していきます。
根管治療における仮蓋の役割

根管治療中は、なぜ「仮蓋」をする必要があるのでしょうか?
根管治療は、一度の治療で完治するケースは稀で、数ヶ月〜1年以上かかることも珍しくありません。
そのため仮蓋がなければ、せっかく綺麗に取り除いた細菌が、再侵入してしまう恐れがあるのです。
また、治療中の歯を守る役割も果たしています。
根管治療中は、歯に大きな穴が開いているため、食べ物を噛んだ衝撃(または圧力)などで欠けたり割れたりする可能性も。
仮蓋は、治療中の歯を保護し、欠けたり割れたりするのを防いでくれます。
仮蓋の役割は、それだけではありません。
根管治療では、根管内の菌を取り除くために薬剤を詰めることがあります。
この薬剤が流れ出てしまうと、治療の効果が十分に発揮されません。
仮蓋をすることによって、薬剤が根管内に留まり、治療の効果を最大限に発揮できるのです。
仮蓋の材料

根管治療で使用される仮蓋は、どのような材料でできているのでしょうか?
それぞれの歯科医院や治療の経過などによって異なりますが、主に次の3つの素材です。
- レジンタイプ
- セメントタイプ
- 天然ゴムタイプ
レジンタイプの仮蓋は、硬化するのが早いのが特徴。特に「P.Tシール」は、おおよそ20秒で完全に硬化するので、素早い処置が求められる場合におすすめです。
セメントタイプは、唾液の影響を受けにくいので、根管治療の仮蓋の素材に適しています。
天然ゴムには「ストッピング」と呼ばれるものがあり、火で加熱して使用します。
加熱するとゴムが柔らかくなり、冷えると固まるため、密封するのに優れた素材と言えるでしょう。
根管治療中に仮蓋が欠ける(取れる)原因
根管治療中に、仮蓋が欠けたり取れたりしてしまう原因には、どのようなことがあるのでしょうか。
仮蓋が欠けたり取れたりする主な要因は、下記の3つです。
- 食事によって欠ける
- 歯磨きで欠ける
- 歯ぎしりや食いしばり
ひとつずつチェックしていきましょう。
食事によって欠ける

根管治療中に仮蓋が欠けたり取れたりする原因の1つ目は、食事によるものです。
仮蓋は、元々「一時的に穴を塞ぐため」に用いられます。
最終的に使用される被せ物よりも、かなり強度が低いのが一般的。そのため、食事中は、仮蓋が欠けたり取れたりしやすくなります。
また、硬い食べ物や粘着性のある食べ物の場合、仮蓋に大きな力が加わってしまうため、外れやすくなってしまうでしょう。
特に、ガムやキャラメル・お餅などは、非常に粘着性が高いため注意が必要です。
根管治療中は、なるべく柔らかいものを食べたり、治療している歯で噛まないよう意識したりすると良いかもしれません。
歯磨きで欠ける

根管治療中に仮蓋が欠けたり取れたりする原因の2つ目は、歯磨きによるものです。
そもそも「仮蓋」とは、穴の開いた歯の上に、ペーストなどを乗せて固めたものを言います。
そのため、仮蓋を乗せている治療中の歯と、それに隣接している歯には「段差」が生じてしまうケースも。
そこに食べかすがはさまりやすくなります。
力を入れてブラッシングしてしまうと、仮蓋が欠けたり取れたりしてしまうことも珍しくありません。
歯磨きする際は、優しく磨くよう心がけましょう。
歯ぎしりや食いしばり
根管治療中に仮蓋が欠けたり取れたりする要因の3つ目は、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりです。
寝ている間に歯ぎしりや食いしばりが癖になっている人は、仮蓋に大きな負荷がかかってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりが習慣になっている方は、睡眠中に仮蓋が外れる可能性も高いので、起きたら鏡で口腔内をチェックするのがおすすめ。
外れた状態で放置していると、再び細菌が侵入し、治療が長引いてしまいます。
万が一、仮蓋が外れてしまっていたら、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
仮蓋が欠けたり外れたりした場合の応急処置
根管治療中に、もし仮蓋が欠けたり取れたりした場合は、どのように対処するのが良いのでしょうか?
仮蓋がすべて取れてしまうことは稀です。
一部だけ欠けた程度であれば、次の診察日まで、そのまま様子を見るケースも。
しかし仮蓋が少しでも欠けてしまうと、さらに脆くなってしまい、大きな破損につながることも少なくありません。
そのため、一部分が欠けた時には、食事や歯磨きをするときに気をつけるようにしましょう。
仮蓋が大きく欠けたり、すべて外れてしまった場合は、早急に歯科医院を受診するのがポイントです。
次の診察日まで放っておくと、痛みが強くなったり細菌が侵入してしまったりする恐れも。
そうすると、これまでの治療が無駄になってしまい、またゼロから根管治療をやり直さなければなりません。
できるだけ早く歯科医院に連絡し、適切な処置をしてもらうようにしましょう。
また、見た目にはわからなくても「薬剤の匂いがする」「変な味がする」という場合には、しっかりと仮蓋が詰められていない可能性が高くなります。
そうすると、わずかな隙間から細菌が侵入し、口腔内の状況が悪化してしまうのです。
仮蓋をした後に、違和感があるときには、速やかに歯科医院を受診しましょう。
激しい痛みがある場合は、市販の鎮痛剤などを服用するのがおすすめです。
まとめ|仮蓋が欠けたら歯科医院に連絡しましょう

本記事では、根管治療における仮蓋の役割や使用されている材料(素材)、欠けたり取れたりする原因や応急処置について詳しく解説してきました。
仮蓋には、細菌の侵入を防いだり歯を保護したりする役割がありましたね。
また、薬剤が流れ出てしまわないように蓋をして閉じ込め、治療の効果を最大限まで引き出してくれます。
しかし、食事や歯磨き・歯ぎしりなどによって、欠けてしまう恐れもあるため十分に気をつけましょう。
違和感や痛みがある場合は、速やかに歯科医院に連絡し、早めに受診するのがポイントです。
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