「急速拡大装置を使うと、顔が変化するって本当なの?」
「小児矯正を検討しているけれど、子どもの見た目が変わってしまうのが不安」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
小児矯正の中でも注目されている「急速拡大装置」は、子どもの歯列矯正において、大きな効果が期待されている治療法です。
また、若年層の患者さまでも、外科手術と併用して使用されるケースがあります。
しかし、急速拡大装置について調べてみると「顔が変化する」「鼻の幅が広がる」といったキーワードが表示されるため不安に感じている方も多いはず。
急速拡大装置を使用すると、顔が変わってしまうのでしょうか。
そこで本記事では、小児矯正における急速拡大装置とはどのようなものなのか?顔の変化やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます!
これから、急速拡大装置を用いた歯列矯正を検討している方の参考になると幸いです。
急速拡大装置とは?

そもそも「急速拡大装置」とは、どのようなものなのでしょうか。
急速拡大装置は、主に子どもの矯正治療で使用される「上顎の幅を広げるための装置」です。
成長途中の子どもに使うと、短期間で効果を得られるのが特徴。
装置は、奥歯に取り付けるバンドと、中央にあるネジでできています。
このネジを少しずつ回すことによって、上顎を左右に広げることができるのです。
急速拡大装置は、歯並びや、顔の骨格(バランス)を整える目的で使用されます。
歯並びが悪くなる原因のひとつに、永久歯の生えてくるスペースが足りないことが挙げられます。
急速拡大装置で上顎を広げると、永久歯が綺麗に並ぶスペースを確保できるのです。
また、噛み合わせの改善にも効果を発揮します。
上顎が狭い場合、上の歯と下の歯の噛み合わせが反対になる「交差咬合(こうさこうごう)」になりやすいのが特徴です。
装置で上顎を広げることによって、正しい噛み合わせへと導いてくれるでしょう。
急速拡大装置を使うと顔が変化するって本当?
急速拡大装置は、子どもの歯並びの改善に、大きな効果をもたらしてくれます。
しかしその一方で、顔の変化が心配という親御さんも多いはずです。
急速拡大装置を使用すると、本当に顔が変わってしまうのでしょうか?
結論から言うと、顔が大きくなることはありません。
拡大されるのは「歯槽骨(しそうこつ)」という歯を支える骨ですので、顔の骨格などに影響することはないと言えるでしょう。
ただし、急速拡大装置を使用すると歯が並ぶスペースをしっかり確保できるため、顔全体のバランスが整いシャープな印象に変化することもあります。
また、小鼻が広がるといった心配をされている方も多いはずです。
上顎に装置をつける場合、一時的に小鼻が広がってしまうケースもあるかもしれません。
しかし、装着期間は「数ヶ月」と短いため、外した後は元に戻るのが一般的。
顔の変化を気にして、小児矯正を躊躇しているときには、それほど心配する必要はないと言えるでしょう。
それでも不安な場合には、症例数が多く、信頼できる歯科医院を選ぶのがおすすめです。
急速拡大装置を使用するメリット
急速拡大装置を使用した小児矯正を行うメリットには、下記のようなことがあります。
- 比較的短期間で効果を出せる
- 抜歯を回避できる可能性
- 口呼吸が改善できる
それぞれチェックしていきましょう。
比較的短期間で効果を出せる

急速拡大装置を使用するメリットは、比較的短期間で効果を出せることです。
歯列矯正は、かなり長い時間がかかるイメージをお持ちの方も多いですよね。
しかし、急速拡大装置の装着期間は、最短で3ヶ月。長くても6ヶ月程度となっています。
急速拡大装置を使えば、上顎の骨の継ぎ目(正中口蓋縫合)を広げることが可能となっており、歯の並ぶ土台を根本から変えられるのがポイント。
骨が柔らかい、成長途中のお子さまであれば、非常に短期間で上顎を広げることができるのです。
抜歯を回避できる可能性
急速拡大装置を使用するメリットの2つ目は、抜歯を回避できる可能性が高いことです。
そもそも、歯列矯正で抜歯が必要となるのは、歯が並ぶスペースが不足しているから。
しかし、急速拡大装置で上顎全体を広げることによって、抜歯する必要がなくなります。
お子さまの負担を軽減できる点が、大きなメリットと言えるでしょう。
口呼吸を改善できる

急速拡大装置を使用するメリットの3つ目は、口呼吸の改善です。
上顎の幅が広がることに伴って鼻腔も広がり、鼻の通りが良くなるため、鼻呼吸がしやすくなります。
鼻詰まりや鼻のアレルギー(鼻炎など)が改善され、無意識に行っていた口呼吸が改善されるのです。
鼻呼吸になると、風邪や感染症にかかりにくくなるだけでなく、唾液の分泌量が増えます。
唾液には虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑える効果があるため、口腔内の健康にもつながるでしょう。
急速拡大装置を使用するデメリット
急速拡大装置には、数多くのメリットがあることがわかりましたが、その一方で気をつけなければならないデメリットもあります。
主なデメリットは、下記の3つです。
- 装置時の違和感や痛み
- 食事や歯磨きが不便
- 見た目が気になる
それぞれ順番に解説しておきます。
装着時の違和感や痛み

急速拡大装置を使用するデメリットの1つ目は、装着時の違和感や痛みです。
装置のネジを回して上顎を広げる際には、骨に力が加わります。そのため、歯が浮いた感覚や痛みを感じるケースも珍しくありません。
特に、調整直後は、不快感が強くなる傾向があるので注意が必要です。
違和感は数日〜数週間で解消されていきますが、痛みが強い場合は、ネジを回すのを一旦中止して担当医に相談するようにしましょう。
食事や歯磨きが不便
急速拡大装置を使用するデメリットの2つ目は、食事や歯磨きが不便に感じることです。
装着中は取り外しができないため、食べ物が飲み込みにくくなったり、歯磨きがしにくくなったりします。
また、食べ物が上顎と装置の間に挟まりやすい点にも、気をつけなければなりません。
急速拡大装置は、常に清潔にしておく必要がありますので、管理が手間に感じることもあるでしょう。
見た目が気になる
急速拡大装置は、奥歯に取り付けるバンドと中央にあるネジでできています。
大きく口を開けたり、笑ったりした際には、装置が見えてしまうことも。
特に、金属の装置の場合には、周囲の人に気づかれやすいため気にする方も少なくありません。
急速拡大装置を使用した小児矯正を検討している人は、事前に担当医師やお子さまと相談するようにしましょう。
まとめ|急速拡大装置を使用しても顔の大きさに変化はない

本記事では、急速拡大装置とはどのようなものなのか?顔の変化やメリット・デメリットについて詳しく解説してきました。
急速拡大装置とは、主に小児矯正で用いられる「上顎の幅を広げるための装置」であることがわかりましたね。
短期間で歯が並ぶスペースを確保できる点や、抜歯のリスクが減るなどのメリットがあります。
また、口呼吸が改善されやすいのもポイントのひとつ。
その一方で、装着時の違和感や痛み、装置が目立ってしまうなどのデメリットもあるため注意が必要です。
しかし、急速拡大装置を使用しても顔の大きさが変化することはほぼないため、心配ないでしょう。
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従来の急速拡大装置と比べて、目立ちにくく、取り外しも可能なため、見た目を気にせずに済む点もメリットのひとつ!将来、抜歯をせずに矯正できる可能性も高まります。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。