大人の口呼吸の治し方は?主な原因やデメリット7選

大人 口呼吸 治し方

「大人になってからでも、口呼吸を治すことはできる?」

「口呼吸の効果的な治し方が知りたい」

このように、口呼吸で悩んでいる方も多いはずです。

口呼吸は、身体にさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。

本来、呼吸は口で行うものではなく「鼻」で行うのが正常です。

果たして、大人になってからでも、自力で口呼吸を治すことはできるのでしょうか?

そこで本記事では、口呼吸のデメリット7選や口呼吸の効果的な治し方について詳しく解説していきます。

口呼吸のデメリット7選

口呼吸にはさまざまなデメリットがあり、身体に悪影響を及ぼすと言われています。

口呼吸で引き起こされる主なデメリットは、下記の7つです。

  • むし歯や歯周病になりやすくなる
  • 口臭が発生しやすくなる
  • 歯並びが悪くなる
  • 顔立ちに影響が出ることもある
  • 鼻呼吸に比べて細菌感染リスクが高い
  • 睡眠の質が悪くなる
  • 酸素を取り込みにくい

ひとつずつ解説していきます。

むし歯や歯周病になりやすくなる

口呼吸のデメリット1つ目は、むし歯や歯周病になりやすくなってしまうことです。

口呼吸の場合、口を開けている時間が長くなるため、口内の唾液が減少して乾燥してしまいます。

唾液には、口の中の細菌を洗い流す作用や、むし歯菌・歯周病菌の増殖を抑える効果も。

そのため、乾燥した口内環境では、むし歯菌や歯周病菌が増えやすくなってしまうのです。

口臭が発生しやすくなる

口呼吸のデメリット2つ目は、口臭が発生しやすくなることです。

口呼吸は、唾液の減少につながるため、口の中に細菌が蓄積してしまいます。

細菌を洗い流してくれる唾液が不足することによって、口内にプラークが残ってしまうのです。

自浄作用や抗菌作用がうまく働かないため、口臭の原因になることが多くなります。

歯並びが悪くなる

口呼吸は、歯並びにも悪影響を及ぼすため注意しなければなりません。

鼻呼吸ができていれば、舌の位置は「スポット」と呼ばれる正しい位置に定着します。

舌の位置が正しい場合、顎も健全に成長しやすく、きれいな歯並びにつながりやすいのです。

舌の正しい位置については、下記の記事で詳しくまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。

舌の正しい位置を知ろう|改善トレーニング方法を解説!

しかし口呼吸では、舌の位置が下顎に定着しているケースが多く、舌で下顎を押し出してしまう場合も。

そのため、下顎だけが過剰に発達し「反対咬合(受け口)」になりやすくなります。

反対咬合の詳細は、下記のリンクからチェックできます。

子供が反対咬合(受け口)になる原因は?放置するリスクや治療法を解説!

顔立ちに影響が出ることもある

デメリットの4つ目は、顔立ちに影響が出てしまうことです。

口周りには、さまざまな筋肉があります。

口を閉じることで、自然と口周りの筋肉が鍛えられているのです。

しかし口呼吸の場合、口周りの筋肉が弱いだけでなく、頬の筋肉も落ちてしまいます。

そのため、締まりのない歪んだ顔になってしまうこともあるでしょう。

鼻呼吸に比べて細菌感染リスクが高い

口呼吸では、鼻呼吸と比べて、空気中に漂っているウイルスや病原菌を取り込みやすくなります。

したがって細菌感染リスクが非常に高く、風邪を引きやすかったり、感染症にかかりやすかったりするため注意が必要です。

鼻呼吸は、鼻毛や粘膜などがフィルターの役割を果たしてくれるため、口呼吸と比較してウイルスを遮断してくれます。

睡眠の質が悪くなる

睡眠の質が悪くなる点も、口呼吸のデメリットと言えるでしょう。

口呼吸での睡眠は、舌の位置が下がり、気道が狭くなります。そのため、いびきをかきやすく、ぐっすり眠れなくなってしまうのです。

また、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高くなってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群とは、長時間にわたって、息を止めてしまう症状。命にも関わる病気ですので、十分に気をつけなければなりません。

酸素を取り込みにくい

デメリットの7つ目は、鼻呼吸と比較して酸素が取り込みにくいことです。

口呼吸の場合、一度の呼吸で取り込める酸素の量が、鼻呼吸より少なくなります。

そのため、必要な酸素が脳に行き渡らず、集中力が続かなかったり代謝が落ちたりしてしまうのです。

大人が口呼吸になる原因は?

大人が口呼吸になる原因には、どのようなことがあるのでしょうか?

口呼吸の原因は、人によってさまざまですが、主に次のようなものがあります。

  • 子どもの頃からの癖
  • 歯並びや舌の位置
  • 肥満
  • 鼻炎や花粉症
  • 口周りの筋肉の衰え

このような理由が挙げられます。

原因は1つだけでなく、複数が絡み合っていることも。

口呼吸を治すためには、まず「何が原因なのか?」について把握する必要があります。

原因によって、治療法は異なりますので、歯科医院や耳鼻科を受診してみると良いでしょう。

大人の口呼吸の治し方

ここからは、口呼吸の治し方について確認していきましょう。

主な治し方は、下記の5つです。

  • 常に鼻呼吸を意識する
  • 口にテープを貼って寝る
  • 口周りの筋肉を鍛える
  • 矯正治療を受ける
  • 耳鼻科を受診する

自宅で簡単にできることもありますので、まずは意識的に取り組んでみましょう。

改善できない場合には、専門医による治療を行ってもらうのがおすすめです。

常に鼻呼吸を意識する

まずは、鼻呼吸を意識することから始めましょう。

歯並びや舌の位置、鼻の病気などに問題がなくても、子どもの頃からの癖や習慣で口呼吸をしている方もいます。

その場合は、毎日「鼻呼吸」を意識して行うことで、改善されるケースも。

1日に何度も「鼻呼吸」を行ってみましょう。

口にテープを貼って寝る

ドラッグストアやネットショップなどで販売されている「鼻呼吸テープ」を使用してみましょう。

睡眠前に、口にテープを貼るため、自然と鼻呼吸で眠ることができます。

無意識の中、鼻で呼吸するようサポートしてもらえるので安心です。

また、鼻腔を広げるタイプのテープも販売されていますので、併用してみるのも良いでしょう。

口周りの筋肉を鍛える

口周りの筋肉が衰えていて、口呼吸になっている人も少なくありません。

この場合、口周りの筋肉を鍛えることで、症状が改善される場合もあります。

口周りのトレーニング方法には、ガムを噛んだり舌回しをしたりなど、手軽にできることが多いのもポイント。

口笛の練習や口角を上げて笑うなども効果的です。

口周りの筋肉が鍛えられれば、自然と口を閉じられるようになり、鼻呼吸できるようになります。

矯正治療を受ける

歯並びに問題があるため、口呼吸になっているケースも珍しくありません。

歯並びや噛み合わせに不安がある方は、まず歯科医院に相談してみると良いでしょう。

矯正治療で、口呼吸の改善につながることもあります。

きれいな歯並びになると、むし歯や歯周病のリスクも軽減できます。

「歯並びのせいで、口が思うように閉まらない」

「舌の位置が悪いのは、歯並びや噛み合わせのせい?」

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耳鼻科を受診する

子どもの頃からの癖や習慣、歯並びなどの問題がない場合は、鼻自体に疾患があるかもしれません。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで、鼻呼吸できないこともあります。

その場合は、耳鼻科での治療が必要です。

ただし、むし歯が進行(歯の根っこまで膿んでしまい、骨が溶けてしまう)したことによって、鼻の炎症を引き起こしているケースもあります。

その際は、歯科医院で根管治療を受けると、口呼吸が改善されるかもしれません。

まとめ|大人の口呼吸は治せる!まずは歯科医院に相談しよう

本記事では、口呼吸のデメリット7選や大人が口呼吸になる原因、効果的な治し方について詳しく解説してきました。

口呼吸になってしまう主な原因には、歯並びや口周りの筋肉の衰えなどがあります。

また、口呼吸には、さまざまなデメリットがあることがわかりましたね。

むし歯や歯周病になりやすかったり、口臭が発生しやすくなったりします。それだけでなく、睡眠の質が低下し、無呼吸症候群を引き起こしてしまう可能性も。

今回紹介した「治し方」を実践しても「なかなか改善するのが難しい」という場合には、歯科医院に相談してみると良いでしょう。

きっと適切なアドバイスや治療が受けられるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。