我が子はキレイな歯並びであってほしい、お子様をもつお父さん、お母さんなら誰しもそう思うのではないのでしょうか?
しかしながらお子様の歯並びが下記のようでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
・ガタガタして生えてきた
・すきっ歯
・出っ歯
・受け口
・前歯だけが空いている
実は今、こどもの歯並びは5人に4人は悪いと言われています。
ではなぜこんなにも歯並びの悪いお子様が増えているのでしょうか?
歯科医師からみたこどもの歯並びが悪くなる原因を説明したいと思います。
①こどもの歯並びが悪くなるのは遺伝!?
悪い歯並びというと遺伝が原因なのではと思われる方が多いですが、実はそれだけではありません。
最近のお子様の歯並びが悪いのは歯の大きさに比べて顎が小さいからが主な原因だと言われています。
歯のサイズは年々大きく、顎のサイズは年々小さくなっていると言われており、歯の大きさは遺伝的な要素もありますが、顎のサイズは遺伝だけではなく、正しく顎が成長しなくなったからです。
歯のサイズは年々大きく、顎のサイズは年々小さくなっていると言われており、歯の大きさは遺伝的な要素もありますが、顎のサイズは遺伝だけではなく、正しく顎が成長しなくなったからです。
こどもの噛み合わせをみても昔のお子様は乳歯列のときに空隙歯列が多かったのですが徐々にすきまがなくなり最近のお子様は噛み合わせが深く、下顎がさがってきている傾向があります。
②顎が小さいのは悪い口腔習癖が原因!?
顎が正しく成長するには
唇がとじていること
舌が口蓋についていること
が特に大切だと言われています。
これらが守られていれば顎は正しく成長するといわれています。
すなわち遺伝的な要素は、隙間のない歯並びや顎の発育不全の主な要因ではありません。
本当の要因は
- 口呼吸(お口ポカン)
- 低位舌
- 乳児嚥下の残存(間違った飲み込み方)
などの悪い口腔習癖によるものだと言われています。
ほとんどの子供は少なくとも1つは口腔習癖(誤った動き)の問題を持っており、それが歯や顔の間違った発育を引き起こします。
舌と唇が正しく機能していないとその結果、顎が未発達になります。
舌と唇が正常に機能し、顎が正しく成長すれば、歯の収まる十分なスペースは確保され、歯の収まる十分なスペースが確保されることになります。
お子様にもこんな仕草はありませんか?
- お口がポカーンとあいている
- 下唇が厚ぼったく出ている
- いつもグスグスと鼻づまりを起こしている
- よくいびきをかく
このような仕草をしているお子様は正しい呼吸や嚥下ができていない可能性が高いです。
幼少期の間に正しい口腔習癖を身につけ、キレイな歯並びを獲得することはお子様の人生にとって大変価値のあるものと考えています。
東広島市西条中央にある『のざき歯科医院』ではお子様の歯並びがキレイで正しい口腔習癖を身につけることができるよう口腔育成・小児予防矯正に力を入れ、日々取り組んでいます。
歯並びを悪くする口呼吸とは
ひとはうまれたときは鼻呼吸です。しかし色々な原因で口呼吸をするようになります。
お子様は好きで口呼吸・お口ポカンをしているわけではありません。
口呼吸の主な原因は
①小帯異常(上唇や舌のヒダの異常)
②鼻炎・アデノイド
と言われています。
①に関しては遺伝的なもの、母乳、離乳食の与え方、おしゃぶりなどが関係していると言われています。
②に関しては主にアレルギーの関与が考えられます。
鼻炎などで一時的に口呼吸をしていてもすぐに鼻呼吸に戻れば問題ありませんが、口呼吸している状態が6ヶ月続くと鼻呼吸に戻ることはなく、口呼吸のままだと言われています。
口呼吸をしているということ=お口がポカンとあいている状態です。
歯は唇・頬の力と舌の力の中間に並ぶと言われていますので、お口がポカンとあいていると歯並びが理想的な位置に並ばず、出っ歯のようになることが多いです。
またお鼻で呼吸することでお鼻に近い上顎の骨は成長すると言われているので、お口で呼吸をすると上顎骨が成長できません。
すなわち、歯並びをよくするには唇が閉じていること、お鼻で息をすることが大切になります。
最近のお子様はお口ポカン、口呼吸の子がほとんどなので、上顎の骨が十分に成長できず、歯並びが悪くなっている子がほとんどです。
歯並びを悪くする低位舌とは
本来の位置はスポットとよばれる位置についているのが正しい位置だと言われています。
この位置に舌がついていると顎の成長はよい成長をしますが、舌がさがっていると顎の成長は悪くなり、歯並びは悪くなると言われています。
低位舌があると飲み込み方も悪くなる!?
通常正しい飲み込み方は舌をスポットにつけ、下唇を動かさずに飲むのが正しい飲み込み方だと言われています。
しかし舌が下がっていたり、乳幼児の頃からストローで飲む習慣がついていると、舌が下がった状態で飲み込むことになります。
舌を口蓋におしあてずに飲み込むのは大変です。その場合下唇を必要以上に動かした誤った飲み込み方をしてしまいます。
1日1500回唾液を飲み込むので、その度に下顎が後ろに抑制され、下顎が成長できません
そうなると下唇の内側にある歯列が狭窄し、歯並びが悪くなってしまうと言われています。
歯並びを悪くしないためにも舌を口蓋につけ、下唇を使わずに飲み込むことが大切になります。
まとめ こどもの歯並びを悪くする原因とは|東広島市のざき歯科医院
1 こどもの歯並びが悪くなるのは歯の大きさに比べて顎が小さいから
隙間のない歯並びや顎の発育不全の主な要因は、遺伝的な要素ではありません。
2歯並びが悪い=顎が小さいのは悪い口腔習癖が主な原因
悪い口腔習癖の代表的なものが
①口呼吸(お口ポカン)
鼻呼吸をすることで上顎骨は成長すると言われているので、お口で呼吸をしていると正しく顎が成長できません。
②低位舌
舌がスポットについていないと顎は正しく成長できません。
③乳児嚥下の残存(間違った飲み込み方)
間違った飲みこみ方をしていると1日1500回唾液を飲み込むので、その度に下顎が後ろに抑制され下顎が正しく成長できません。
3お子様の歯並びを悪くしないためには
- お口を閉じ、お鼻で呼吸すること
- 舌をスポットにつけること
- 正しい飲み込み方をすること
を幼少期のうちに身につけることが大切になります。
今お子様の歯並びでお悩みの場合は、ぜひこの記事を参考にして頂ければ幸いです。お近くの方はぜひ当院へお気軽に相談ください。
1人でも多くのお子様がキレイな歯並びで生涯健康に過ごすことができるようサポート致します。