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歯にカルシウム カルシウム不足のリスク

歯を強くする方法といえば、真っ先に「カルシウム」をイメージする方も多いかもしれません。

カルシウムは、骨を形成する際に重要な栄養素ですが、歯にとっても必要不可欠なものです。

そのため、カルシウムが不足してしまうと、歯の健康にマイナスの影響を与えてしまう恐れも。

歯や歯茎と、カルシウムの関係性を理解することで、むし歯や歯周病の予防にもつながります。

そこで本記事では、歯とカルシウムにはどのような関係性があるのか?カルシウムが不足した際、本当に歯はもろくなってしまうのかについて詳しく解説していきます。

歯の健康や歯を強くする栄養素などについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

歯を強くするためにはカルシウムを摂れば良い?

歯にカルシウム

そもそも「カルシウム」を摂れば、本当に歯は強くなるのでしょうか?

歯の主成分となるのは「リン酸カルシウム」です。そのため、カルシウムは、歯を強くするために必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。

しかし「大人の歯」は、既に歯の成長が終わっています。

そのため、歯が作られる時期のような、大きな効果を期待することはできません。

大人の歯を強く(硬く)するためには、カルシウム以外の栄養素とのバランスや、フッ素塗布などが有効です。

カルシウムが歯を強くしてくれるのは、主に歯が作られる子どもの時期。

乳幼児は歯の発育途中であるため、この時期、適切な量のカルシウムを摂ることができれば歯が強くなります。

歯にカルシウムが必要な3つの理由

歯の健康に欠かせない「カルシウム」。

なぜ、歯にカルシウムが必要なのでしょうか?

主な理由は、下記の3つです。

  • 歯の再石灰化を促す
  • カルシウムは子どもや妊婦さんに非常に重要な栄養素
  • カルシウムは歯を形成する役割がある

ひとつずつチェックしていきましょう。

歯の再石灰化を促す

1つ目の理由は、カルシウムが歯の再石灰化を促してくれるためです。

歯の表面は「エナメル質」と呼ばれる保護層で覆われています。

この「エナメル質」は、日々の食事や胃酸などによって、溶けてしまうことも少なくありません。これを「酸蝕症」と呼びます。

エナメル質は、必要以上にブラッシングを行うことで削れてしまうケースも。

それだけでなく、口内に唾液が不足すると、酸蝕症になりやすいといわれています。

このように、さまざまな理由によって歯のエナメル質は溶けてしまい、歯にダメージを与えてしまうのです。

そのままの状態が続くと、冷たいものがしみる知覚過敏になったり、一気にむし歯が進行したりしてしまいます。

しかし、カルシウムは歯の再石灰化を促してくれますので、知覚過敏やむし歯の進行を防いでくれるでしょう。

子どもや妊婦さんにとって重要な栄養素

子どもや妊婦 必要な栄養素

歯にカルシウムは、子どもや妊婦さんにとって、無くてはならない重要な栄養素です。

乳歯から永久歯に生え変わりが完了するのは、一般的に「12歳頃まで」といわれています。

生え変わったばかりの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が弱く、むし歯になりやすい傾向も。

しかし、適切なカルシウムを摂取できていれば、再石灰化がスムーズに進みます。

また「妊娠中は、お腹の赤ちゃんにカルシウムを取られる」「妊娠したら、歯が脆くなる」という話を耳にしたことがあるかもしれません。

もちろん、これらは事実とは異なります。

実際には、つわりによって胃酸が逆流することで口内が酸化性になってしてしまったり、女性ホルモンが増えるため歯周病菌が増加してしまったりするのが原因です。

このことからもわかるように、妊娠中は口内環境が悪化しやすくなっています。

妊婦さんにカルシウムが重要な理由は、お腹の赤ちゃんが、お母さんの身体からカルシウムを吸収するからです。

胎児が吸収したカルシウムは、骨や歯の発育に大きな影響を及ぼすでしょう。

そのため、お母さんの身体はカルシウム不足に陥ってしまいます。

妊娠中は、バランスの取れた食事を心がけるのはもちろん、カルシウムの吸収をサポートする「ビタミンD」なども合わせて摂取するようにしましょう。

カルシウムは歯を形成する役割がある

歯は「エナメル質」「象牙質」「セメント質」で構成されています。

これらの組織は、主に「リン酸カルシウム」の一種でできていることから、丈夫な歯の土台作りに欠かせない栄養素となっているのです。

完成した歯は「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」を繰り返します。脱灰とは、歯の表面にあるエナメル質から、カルシウムやリン酸などが溶け出してしまうこと。

カルシウムが不足すると、スムーズに再石灰化が行われなくなるため、歯の健康に悪影響を与えてしまうのです。

カルシウムが不足すると歯はどうなるの?

カルシウム不足によって、歯にどのような影響が及ぼされてしまうのでしょうか?

子どもの場合と大人の場合、それぞれについて確認していきましょう。

子どもの場合(歯の成長期)

子どもの場合

歯の成長期にカルシウムが不足してしまうと、歯の質が弱くなってしまいます。

上記でも触れたように、生え変わったばかりの永久歯は非常に柔らかく、酸に溶けやすいのが特徴です。

歯の質が弱いと、むし歯リスクも高まりますので、適切な量のカルシウムを摂取することを意識しましょう。

大人の場合

大人の場合

完成された大人の歯の場合、カルシウムが不足しても、歯が溶けてしまうことはありません。

しかし食事をすると、口内が酸性に傾き、それを修復するはずの「再石灰化」がスムーズに行われなくなってしまいます。

また、再石灰化が追いつかない状態が続くと、酸に対する抵抗力が弱まってしまうためむし歯になるリスクも上がってしまうのです。

それだけでなく、カルシウムは歯を支えている「歯槽骨」の主成分です。

カルシウム不足を放置してしまうと、歯周組織に悪影響を及ぼすことになるため、顎の骨が溶けてしまうケースも。

顎の骨が溶けてしまうと、歯を支えることができなくなり、結果的に歯周病になる可能性が高まるでしょう。

まとめ|歯にとってカルシウムは必要不可欠な栄養素

歯にカルシウムのまとめ

本記事では、歯にカルシウムが必要な理由や、カルシウムが不足してしまうと歯はどうなってしまうのかについて詳しく解説してきました。

歯とカルシウムには、密接な関係があることがわかりましたね。

カルシウムが不足すると、口内環境が著しく悪化してしまいます。

むし歯や歯周病のリスクも高まりますので、カルシウムを摂取するのはもちろん、フッ素塗布なども意識するようにしましょう。

「カルシウムの摂取だけだと、口内環境が不安」
「妊娠中なので、むし歯や歯周病が気になる」

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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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