「智歯周囲炎にイソジンが効くって本当？」
「智歯周囲炎の痛みのピークはいつまで続くの？」
このようなお悩みをお持ちの方も多いはずです。
そもそも「智歯周囲炎（ちししゅういえん）」とは、親知らずの周りの歯肉や骨が炎症を起こし、痛みがある病気のことです。
痛みはいつ襲ってくるかわからないため、歯医者に行けない時間帯を、どうやって乗り切れば良いのか不安ですよね。
応急処置として、イソジンが効果的というのは本当なのでしょうか？
そこで本記事では、智歯周囲炎の意味や主な症状、痛みのピークはいつまで続くのか？イソジンでの応急処置について詳しく解説していきます。
智歯周囲炎とは？
智歯周囲炎（ちししゅういえん）とは、親知らずの周りの組織が炎症を起こして痛むこと。
歯そのものが痛むわけではなく、周囲の歯茎が腫れるトラブルです。
親知らずは「第三大臼歯（智歯）」と呼ばれており、前から数えて8番目の歯を指しています。永久歯の中で、最も遅く生えてくる歯です。
骨の中に埋まったまま生えてこないことがあったり、元々親知らずがない人も。
智歯（親知らず）は、生えるスペースが足りないことによって、斜めに生えてきたり横向きに生えてきたりするケースが多くなります。
そのため、親知らずの手前にある歯との間に隙間ができ、その隙間に汚れが溜まってしまい細菌が繁殖してしまうのです。
智歯周囲炎の症状
智歯周囲炎（ちししゅういえん）の症状は、徐々に悪化していくのが特徴です。
- 歯茎が腫れて、触ると痛む
- 出血や膿が出る
- 飲み込むときに痛みが生じる
- 口が開けにくくなる
- 何もしていなくても痛みを感じる
- リンパが腫れて発熱する
- 頬部蜂窩織炎（きょうぶほうかしきえん）を引き起こす可能性も
初期段階では、自覚症状が少なく、見た目の変化もありません。
しかし、気づかずに放置してしまうと、どんどん悪化してしまうため注意が必要です。
食べものを飲み込むときに痛みを伴うようになり、飲み込みづらさを感じるようになります。
炎症がひどくなると、口を動かすだけでも痛むようになり、口が開けられなくなるケースも。
このときには、外見の変化も大きく、顔の腫れが目立っているはずです。
さらに症状が悪化してしまうと、リンパや扁桃腺が腫れ、発熱を伴うこともあります。頭痛や食欲不振はもちろん、睡眠を取ることも難しいかもしれません。
最悪の場合、頬部蜂窩織炎（きょうぶほうかしきえん）を引き起こしてしまう可能性も。頬部蜂窩織炎は、細菌が首元まで広がり、皮膚の下で炎症を起こします。
頸部にまで炎症が及べば、生命の危険もあるため、初期段階で歯科医院を受診するのがおすすめです。
智歯周囲炎は、免疫力が低下しているときや、体調が優れない場合に進行しやすくなります。
症状が軽い段階であれば、口内の洗浄や薬の服用で改善できる可能性が高くなります。
しかし症状が進行してしまうと、入院が必要になるケースがあるのはもちろん、命の危機に直面する恐れも。
少しでも親知らずの痛みが気になったときには、早めに歯科医院を訪れるようにしましょう。
智歯周囲炎の痛みのピークはいつまで？
智歯周囲炎の痛みのピークはいつまで続くのでしょうか？
痛みのピークは「3日〜4日目」となり、そこから徐々に腫れが引いていきます。
もちろん個人差はありますが、1週間程度で症状がおさまってくるはずです。
ただし、場合によっては炎症の範囲が顎の骨まで広がり、入院が必要なケースも。
また、親知らずを抜いた後にも、智歯周囲炎を引き起こす可能性があります。
この場合は、2日〜3日で痛みや腫れのピークを越え、6日目あたりから症状がおさまってくるはずです。
智歯周囲炎にはイソジンが効果的
智歯周囲炎の応急処置でおすすめなのが「イソジン」です。
イソジンでうがいをすると、痛みや腫れが軽減され、口内の細菌を減らすことができます。
智歯周囲炎の痛みや腫れは、いつ襲ってくるかわかりません。深夜に痛み出す可能性も十分に考えられます。
早めに歯科医院を受診することはもちろん大切ですが、家庭でできる応急処置として、イソジンを活用してみましょう。
食後や就寝前にうがいをし、口内を洗浄するのがおすすめです。
ただし、アルコール成分が強いうがい薬を使用してしまうと症状が悪化してしまうため、注意しなければなりません。
その他の応急処置は？
智歯周囲炎の応急処置には、イソジン以外にも下記のような方法があります。
- 炎症で腫れている部分を冷やす
- 市販の痛み止めを飲む
- 「やわらかめ」の歯ブラシで優しく磨く
- 安静にして体力を回復する
ひとつずつ確認していきましょう。
炎症で腫れている部分を冷やす
痛みが強い場合は、親知らずの周りが腫れているはずです。
患部を冷やすことによって、痛みや腫れが治る可能性もあります。
冷えピタや絞ったタオルなどで冷やしてあげると良いでしょう。
直接患部に氷を当てたり、必要以上に冷やしたりしてしまうと、凍傷の恐れがあるため注意が必要です。
市販の痛み止めを飲む
すぐに歯医者に行けない場合には、市販の痛み止めを飲むのも効果的です。
痛みで食事も摂れない場合は、体力もどんどん消耗してしまいます。
痛み止めの服用で、一時的に痛みが治まるでしょう。
ただし、妊婦の方は「ロキソニン」の服用はできませんので気をつけてくださいね。
やわらかめの歯ブラシで優しく磨く
智歯周囲炎で痛みや腫れがある場合にも、口腔内を清潔に保つ必要があります。
患部を刺激しないよう、やわらかめの歯ブラシを使って、優しくブラッシングしましょう。
この時、出血する可能性がありますが問題ありません。
安静にして体力を回復する
応急処置として忘れてはいけないのが、体力を回復させることです。
智歯周囲炎の治療を行う場合、免疫力が下がっていると、処置できないケースも。
できるだけ身体を休ませてあげることを心がけましょう。
体力が回復すれば、智歯周囲炎の症状もおさまりやすくなります。
まとめ｜智歯周囲炎の放置は危険！早めに歯科医院を受診しよう
本記事では、智歯周囲炎とはどのような病気なのか？主な症状や痛みや腫れのピーク、イソジンでの応急処置などについて詳しく解説してきました。
智歯周囲炎（ちししゅういえん）とは、親知らずの周りの組織が炎症を起こす病気であることがわかりましたね。
症状は段階的に異なり、悪化すると入院するケースや命の危機に陥る可能性も。
早い段階で対応することが、何よりも大切です。
歯科医院に行けないときの応急処置には、イソジンでのうがいや市販の痛み止め、患部を冷やすと一時的に症状を和らげることができます。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。