「アデノイド顔貌の原因は、口呼吸って本当?」
「アデノイド顔貌と口ゴボの違いが知りたい!」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そもそも「アデノイド」とは、別名「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」とも言われており、リンパ組織の一種です。
アデノイド顔貌の特徴には、下顎の発達が遅れて口元が前に突き出ててしまい、太っているわけでなくても「二重顎」に見えてしまうなどがあります。
アデノイド顔貌の原因は「口呼吸」というのは本当なのでしょうか?
また、アデノイド顔貌のリスクや治療法についても気になるところです。
そこで本記事では、アデノイド顔貌の特徴や口ゴボとの違い、治療法や口呼吸が原因というのは本当なのか?などについて詳しく解説していきます。
アデノイド顔貌の特徴とは?

そもそもアデノイドとは、鼻の突き当たりにある咽頭扁桃が肥大し、小さくならない状態を指しています。
アデノイドは、4歳〜5歳頃にもっとも大きくなると言われていますが、6歳以降から少しずつ小さくなり10歳前後で退縮するのが一般的です。
アデノイド顔貌の特徴は、アデノイド(咽頭扁桃)の肥大によって、首と顎の境目がはっきりしなかったり太っているわけじゃないのに二重顎になってしまったりします。
また、口元が前に突き出し、顔に丸みを帯びていることも多いのが特徴です。
アデノイド顔貌の原因は口呼吸って本当?
アデノイド顔貌の原因が口呼吸というのは本当でしょうか?
上記でも触れたように、アデノイド顔貌は咽頭扁桃の肥大によるものだとわかりました。
しかし、実際には「アデノイドの肥大による口呼吸」が原因と言われています。
咽頭扁桃の肥大により、鼻から呼吸することが難しくなってしまうのです。
鼻への空気の通り道が塞がれてしまうため口呼吸になりやすく、この状態が長く続くことで、アデノイド顔貌になりやすくなります。
口呼吸が続くと、口周りの筋肉の成長に悪影響を及ぼし、下顎が後退してしまうのです。
口呼吸は顔の輪郭を変えてしまうだけでなく、歯並びや噛み合わせが悪化したり、むし歯や歯周病のリスクが高くなったりします。
口呼吸のデメリットについては、下記の記事で詳細をまとめています。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
アデノイド顔貌と口ゴボの違いとは?

アデノイド顔貌と口ゴボには、どのような違いがあるのでしょうか?
口ゴボは別名「上下顎前突」と呼ばれており、横から顔を見たときに、口元が盛り上がっている状態を指します。
上唇だけ、または下唇だけが出ているのではなく、上下それぞれの唇が前方向に出ていることです。
ただし「口ゴボ」は、正式な医学用語ではありません。そのため、定義も曖昧な部分が多く、自分では判断が難しいのも事実です。
「アデノイド顔貌も口ゴボも、口元が前に突き出しているから、同じなのでは?」と思う方も多いですよね。
しかし、アデノイド顔貌は「下顎の発達が不十分な状態」を指しています。
下顎が後退し、顎と首の境目がわかりにくい場合は、アデノイド顔貌と言えるかもしれません。
アデノイド肥大を放置するリスク

アデノイド肥大をそのまま放置してしまうと、さまざまなリスクを引き起こしてしまいます。
口呼吸になるため、むし歯や歯周病のリスクが高まったり、歯並びや噛み合わせの悪化につながったりすることは上記でも触れました。
それだけでなく、下記のようなリスクもありますので注意しなければなりません。
- 鼻詰まり
- いびき
- 無呼吸症候群
- 滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
このように、アデノイド肥大を放置するリスクは多岐にわたります。
小さなお子さまの場合、肥大したアデノイドが気道を塞いでしまい、呼吸困難に陥るケースも。
また、鼻詰まりやいびきによって睡眠不足になり、知能や感情にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
常に口が空いているケースが多いため、細菌に感染しやすいのも特徴のひとつ。
滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥にある空間に滲出液が溜まってしまい、音が聞こえにくくなってしまいます。
小学生になっても、アデノイド肥大の症状が改善されない場合には、治療が必要となるでしょう。
アデノイド顔貌の治療法

アデノイド顔貌の治療法には、どのようなものがあるのでしょうか?
大人の治療法と子どもの治療法に分けて解説していきます。
アデノイド顔貌の治療法|大人の場合
大人(中学生以上)のアデノイド顔貌の治療法には、歯列矯正や外科手術があります。
<歯列矯正>
大人の場合、すでに顎の成長が完了しています。
そのため、アデノイド顔貌の改善には、歯列矯正を選択するのが有効な方法です。
歯列矯正で、歯並びや噛み合わせを、正しい状態に整えることができます。
顔の輪郭やバランスも改善されることが期待できますので、コンプレックスの解消や咀嚼機能の向上にもつながるでしょう。
<外科手術>
歯列矯正で治療できるケースがある一方、顎の骨に原因があったり顎の後退が顕著な場合には、外科手術が必要になることもあります。
顎の骨を整える手術が必要なときには、入院を伴うことが多く、口腔外科で行われるのが一般的です。
ただし、外科手術だけでは治らないケースもあり、その場合には「外科手術+歯列矯正」を行うことになるでしょう。
アデノイド顔貌の治療法|子どもの場合
お子さま(小学生まで)の治療法には、MFT(口腔筋機能療法)や歯列矯正(プレオルソ)があります。
お子さまの場合、治療を開始する時期が重要なポイントとなりますので、まずは歯科医院に相談するようにしましょう。
<MFT(口腔筋機能療法)>
MFT(口腔筋機能療法)とは、口周りの筋肉の機能を改善するトレーニングです。
継続することによって、お口周りの筋肉のバランスが良くなり、悪い癖を治すことができます。
<歯列矯正>
5歳〜8歳までのお子さまには「プレオルソ」が効果的です。
プレオルソとは、マウスピース矯正の一種で、永久歯に生え変わる前の時期に使用されます。
お口の悪い癖を、根本から改善してくれるのが大きなメリット。
口周りの筋肉を鍛えてくれるのはもちろん、舌の位置も正しくしてくれます。
プレオルソについての詳細は、下記の記事でまとめています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
プレオルソは効果なしって本当?失敗例やメリット・デメリットについて解説!
まとめ|口呼吸はアデノイド顔貌になりやすい!

本記事では、アデノイド顔貌の特徴や口ゴボとの違い、口呼吸が原因というのは本当なのかなどについて詳しく解説してきました。
アデノイド顔貌の特徴には、顎と首の境目がわかりにくかったり、顔に丸みを帯びていたりするなどがあります。
また、アデノイド肥大で気道が塞がれてしまうので鼻で呼吸するのが難しく、口呼吸になるのも特徴のひとつ。
常に口が空いているという状態になってしまうのです。
放置すると、さまざまなリスクを引き起こしてしまいますので、早めに対応するようにしましょう。
効果的な治療法には、歯列矯正があります。
「アデノイド顔貌の治療は、マウスピース矯正で対応できる?」
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