インビザラインとは、マウスピース矯正のひとつで、最先端のマウスピース矯正として多くの人に支持されています。
世界100ヵ国以上で提供されており、シェア率もNo.1!1,950万人以上の人たちが、治療を受けています。
審美性が高く目立ちにくいことでも人気を集めているインビザラインですが、実際に治療を行っている人の中には「装着する時に浮いてしまう」「奥歯だけパカパカする」と言う悩みに直面することも珍しくありません。
マウスピースに浮いた感覚があると、ちゃんと矯正できているのか不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、インビザラインが浮く原因や対処法、浮いたまま放置するリスクについて詳しく解説していきます。
インビザラインが浮く5つの原因
インビザラインを装着した際に「浮いている」と感じることがあるかもしれません。
浮いてしまう原因はさまざまで、主な要因には下記の5つがあります。
- マウスピースを交換した直後
- 装着時間を守れていない
- 矯正計画とのズレが生じている
- マウスピースの変形や破損
- ゴムかけが強い
ひとつずつチェックしていきましょう。
マウスピースを交換した直後

インビザラインが浮く原因の1つ目は、新しいマウスピースを交換した直後です。
インビザライン矯正は、マウスピース(アライナー)を1週間〜2週間ごとに交換しながら進めていきます。
計画通りに歯が動いていれば1週間程度、動きが緩やかな場合には2週間程で、マウスピース交換するのが一般的。
マウスピースを交換しながら歯を動かしていくので、交換した直後は、歯に馴染まず「浮いている」と感じることもあるはずです。
これは、歯の動きが、新しいマウスピースに追いついていないことが原因となっています。
1日〜2日でフィットしてくるケースが多いですが、3日以上経過しても浮いた状態が続くようであれば、歯科医師に相談するようにしましょう。
装着時間を守れていない
インビザライン矯正は、自己管理が非常に重要なポイントとなります。
マウスピースの装着時間は、1日20時間〜22時間です。
装着時間を守ることができなければ、計画通りに歯を動かすことができません。
そのため、作成したマウスピースが浮いてしまう可能性があるのです。
矯正計画とのズレが生じている

インビザラインが浮く原因のひとつとして、矯正開始当初に立てた計画とのズレが挙げられます。
歯の動きには個人差があり、計画通りに移動しないケースも少なくありません。
例えば、動かしにくい歯があったり複数本の歯を移動させたかったりすると、最初に立てた計画が乱れる恐れも。
治療計画にずれが生じている場合には、新しいマウスピースに交換した際に、浮いてしまうかもしれません。
マウスピースの変形や破損
インビザラインが浮く原因の4つ目は、マウスピースの変形や破損です。
そもそもマウスピースは、やわらかいシリコン素材で作られています。
そのため、歯ぎしりや食いしばりによって破損してしまったり、付けたり外したりを繰り返したりすると変形する可能性も。
マウスピースが変形・破損すると、歯並びにフィットせず、浮いてしまうのです。
ゴムかけが強い
インビザラインが浮く原因の5つ目は、ゴムかけの強さです。
インビザラインを含むマウスピース矯正では、顎間(がっかん)ゴムを使用することが多くなります。
顎間ゴムは、患者さまご自身で付けたり外したりする必要があるため、治療開始当初は力加減が難しいかもしれません。
ゴムかけが強すぎると、マウスピースが浮いてしまうケースもあるのです。
顎間ゴムの種類や強さについては、下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
インビザラインが浮いたまま放置するとどうなる?

インビザライン矯正中に、マウスピースが浮いてしまう原因はさまざまです。
そのまま放置してしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか?
- 計画通りに治療が進まない
- 歯並びが悪化してしまう
- 口腔内の損傷
マウスピースが浮いた状態で放置してしまうと、計画通りに矯正治療が進みません。
インビザライン矯正は、歯の動きを予測してマウスピースを作成しています。
計画通りに歯が動いていない場合には、治療期間が延びてしまうのはもちろん、追加費用が必要になってしまうことも。
浮いたままの状態でマウスピースを装着していると、歯並びや噛み合わせが悪化してしまう可能性もゼロではありません。
マウスピースを装着していても、矯正力が加わらないので、せっかく正しい位置に動いた歯が「後戻り」してしまいます。
また、口腔内が傷つき、炎症を起こしてしまうことも。
痛みがひどくなったり、口内炎ができたりすると、治療の中断を余儀なくされるケースもあるため注意しましょう。
インビザラインが浮くときの対処法
インビザライン矯正で、マウスピースが浮いても「1ミリ〜2ミリ程度」であれば、それほど問題ありません。
特に、新しいマウスピースに交換した際は、少し浮いた感覚になることが多いはずです。
しかし、数日経っても浮いたままの状態であれば要注意。
マウスピースが浮く場合は、下記のような対処法があります。
- チューイーを使用する
- ひとつ前のマウスピースに戻す
- 装着時間を守る
- 治療中の歯科医院に相談する
それぞれ確認していきましょう。
チューイーを使用する
マウスピースが浮く場合は、チューイーを使用するのがおすすめです。
チューイーとは、インビザラインで用いられるシリコン製のチューブのこと。
歯とマウスピースをしっかり密着させるのに欠かせない補助器具です。
チューイーを使用する目的は「マウスピースと歯を完全に密着させること」ですので、しっかりと噛むことによって、アライナーを歯列全体にフィットさせられるでしょう。
ただし、噛みすぎると顎関節に負担がかかったり痛みが生じる場合もあるため、注意しなければなりません。
チューイーの正しい噛み方や注意点については、下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
インビザライン矯正のチューイーとは?噛みすぎるリスクや注意点について解説!
ひとつ前のマウスピースに戻す
インビザライン矯正中にマウスピースが浮く場合は、ひとつ前のマウスピースに戻すことも一つの方法です。
歯の動きには個人差があるため、計画通りに歯が移動していないケースも。交換が早すぎて、浮いてしまうケースもあります。
その場合は、ひとつ前のマウスピースに戻し、数日後に新しいマウスピースを装着してみましょう。
ひとつ前のマウスピースに戻す際には、担当医に相談することが大切です。自己判断せず、必ず確認するようにしましょう。
バーチャルケアを導入している歯科医院であれば、遠隔でモニタリングしてもらえるので安心です。


のざき歯科では、バーチャルケアを導入しています。
装置の交換ごとに写真を添付していただき、患者さま一人ひとりの状態に合わせたアドバイスをいたします。
メッセージ機能で、状況に応じた指示をお送りしますので、安心して矯正治療を続けていただけるはずです。
バーチャルケアは、忙しくて頻繁に通院できない方や転勤や留学などで遠方に滞在する可能性がある方にもおすすめ。
医師のチェックを受けながら、自分のペースで治療を進められます。
装着時間を守る

インビザライン矯正でマウスピースが浮く場合は、装着時間を見直してみるのもポイントのひとつ。
装着時間をきちんと守っていない場合は、計画通りに歯が移動しないため、マウスピースが浮きやすくなってしまいます。
1日あたり20時間〜22時間以上装着することが矯正治療を成功へと導く大きな鍵となっていますので、食事を摂る時と歯磨きする時以外は、外さないよう心がけましょう。
治療中の歯科医院に相談する
「様子見してても良い浮きなのか?」
「早急に対応しなければならない浮きなのか?」自己判断は難しいですよね。
インビザライン矯正中にマウスピースが浮いて不安になったときには、治療中の歯科医院に相談するようにしましょう。
担当医に「いつから浮いているのか」「どの歯が浮いているのか」「最初は奥歯だけ浮いていたのに、前歯も浮いてきた」など、不安な点を細かく伝えます。
問題ないケースが多いですが、稀に治療計画が大きく遅れていたり、マウスピースが変形していたりすることも。
自分で判断せず、担当医に判断してもらうのがおすすめです。
まとめ|インビザラインが浮いたまま放置するのはNG

本記事では、インビザライン矯正中にマウスピースが浮いてしまう5つの原因や放置するリスク、効果的な対処法について詳しく解説してきました。
マウスピースが浮きやすいのは、新しいマウスピースに交換したときであることがわかりましたね。
それだけでなく、装着時間を守らなければ治療計画が大幅にズレてしまい、マウスピースが合わずに浮いてしまうことも。
そのまま放置すると、矯正期間が延びてしまうのはもちろん、追加費用がかかるケースもあるため注意しましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。
