「指しゃぶりって何歳まで続くの？」
「指しゃぶりは、歯並びに悪影響があるって本当？」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
指しゃぶりをするお子さんはたくさんいます。
日本小児歯科学会の統計によると、3歳頃までは、指しゃぶりをしていても問題がないとされています。
生後間もない赤ちゃんは、さまざまなものを口に運ぶ習性があるため、小さい頃の指しゃぶりを無理に辞めさせる必要はありません。
しかし、長引くと不安ですよね。
そこで本記事では、指しゃぶりは何歳まで続くのか？歯並びへの影響や、辞めさせる方法について詳しく解説していきます。
指しゃぶりは何歳まで続く？
赤ちゃんの指しゃぶりは、3歳頃までなら、無理に辞めさせる必要はありません。
3歳を過ぎても指しゃぶりの習慣がある場合には、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意しましょう。
生後間もない赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、ごく自然な行動です。
指しゃぶりが始まるのは、生後2ヶ月〜3ヶ月あたり。
お母さんのお腹の中でも、指しゃぶりしている様子が確認されています。
指しゃぶりをする理由はさまざまですが、主に下記のようなことが挙げられます。
- 落ち着くため
- 探索行動
- 吸うことで満足感を得ている
赤ちゃんは指しゃぶりで、不安な気持ちを軽減し、安心感を得ていると言われています。
指をしゃぶっている間は、不安やストレスがなくなり、心地よく過ごせるのです。
また、指だけでなくさまざまのものを口に運んで、そのカタチや味を確かめています。これが「探索行動」です。
それだけでなく、母乳を飲む代わりに指しゃぶりをすることで、空腹を紛らわせたり満足感を得ていたりするでしょう。
指しゃぶりが続くと歯並びに影響する？
指しゃぶりは、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
上記でも触れたように、3歳くらいまででしたら、無理に辞めさせる必要はありません。
しかし、指しゃぶりが長期化すると「反対咬合（受け口）」や「上顎前突（出っ歯）」、「開咬」になるケースも。
継続的に歯や顎に強い力が加わることになるため、発音や噛み合わせのリスクも伴います。
歯並びや噛み合わせが悪くなると、見た目も大きく変わってしまいますよね。
指しゃぶりと反対咬合については、下記の記事で詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
子供が反対咬合（受け口）になる原因は？放置するリスクや治療法を解説！
また、歯並びが悪くなるだけでなく、口呼吸になってしまう場合もあるため注意が必要です。
口呼吸にはさまざまなリスクがあるため、3歳を過ぎても指しゃぶりが治らないときには気をつけましょう。
口呼吸のリスクについては、下記の記事で詳しく解説しています。
指しゃぶりを治すためには？
3歳を過ぎると幼稚園などに通うことも多く、生活リズムの変化によって、自然と指しゃぶりする機会は減ってきます。
その一方で、新しい環境になかなか馴染むことができず、ストレスや不安から指しゃぶりが増えてしまうケースも。
指しゃぶりを治すためには、どのような対応をすれば良いのでしょうか？
- 指しゃぶりが良くないことを理解してもらう
- 外で遊ぶ機会を増やす
- 安心感を与え、スキンシップを増やす
順番に見ていきましょう。
指しゃぶりが良くないことを理解してもらう
3歳を過ぎると、意思疎通がしっかりできるようになります。
なぜ、指しゃぶりが良くないことなのかを言葉で伝えるようにしましょう。
「指しゃぶりしていると、身体の中にバイキンが入っちゃうよ」
「歯並びが悪くなって、かっこ悪くなっちゃうよ」
と、その都度声かけするのがおすすめです。
強い口調で伝えたり叱りつけたりするのはNG！逆にストレスとなり、指しゃぶりが増えてしまいます。
根気強く理解してもらうまで続けましょう。
外で遊ぶ機会を増やす
指しゃぶりは「退屈な時間」に増えてしまう傾向があります。
外で遊ぶ機会を増やすことによって、退屈な時間が減り、ストレス解消にもつながるのでおすすめ。
また、たくさん身体を動かすと、寝つきも良くなるので指しゃぶりの機会を減らせます。
天候や季節によって外遊びができない時には、自宅で一緒に遊んであげると良いでしょう。積み木や絵本、ダンスなど、室内でもできる遊びを取り入れるのがポイントです。
安心感を与え、スキンシップを増やす
小さい頃に、指しゃぶりをする理由はさまざまですが、ストレスや不安感・心細さなどから行ってしまうケースも多く見られます。
例えば、幼稚園や保育園などに通うようになり、両親と過ごす時間が減ったことによる寂しさから気持ちが不安定になる場合も。
また、弟や妹が誕生したことによって、大好きなお父さんやお母さんを取られてしまったと感じている可能性もあります。
スキンシップを増やし、しっかりと愛情を注ぐことで安心感を与えることができるはずです。
まとめ｜指しゃぶりは3歳までなら問題なし！
本記事では、指しゃぶりは何歳まで続くのか？歯並びに与える影響や指しゃぶりの治し方について詳しく解説してきました。
お子さまが小さいうちは、指しゃぶりをしていても無理に辞めさせる必要はありません。
3歳くらいまでであれば、歯並びへの影響もないため、自然に減っていくのを待ちましょう。
しかし、生活環境の変化などによって不安感が増し、3歳を過ぎても指しゃぶりが続くケースも少なくありません。
その場合は、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。