歯列矯正は保険適用外って本当?保険適用となるケースや費用を抑える方法を紹介!

保険適用 歯列矯正

「歯列矯正を検討しているけれど、保険適用になるのだろうか?」「矯正は高額になるイメージがあるので、少しでも費用を抑えたい」

歯列矯正を検討している方の中には、このような疑問をお持ちの方も多いですよね。

歯列矯正は高額になるケースも多いため、歯並びにコンプレックスを抱えていても、なかなか治療に踏み切れない人もいるでしょう。

一般的に、歯列矯正は「自由診療」となるため、保険適用外の治療です。

しかし中には、保険適用となる場合も。保険が適用されるのは、どのような症例なのでしょうか?

そこで本記事では、なぜ歯列矯正で保険は適用されないのか?保険が適用されるケースや保険適用外で費用を抑える方法について詳しく解説していきます。

歯列矯正はなぜ保険適用外なの?

歯列矯正では、基本的に保険は適用されません。

国民健康保険などの「公的保険」が適用される治療は、病気や怪我での療養に限られます。

健康や身体の機能に影響を及ぼす場合のみ、公的保険が適用されるのです。

一方歯列矯正は、審美的(美的価値を重視すること)な目的で行われると判断されているため、保険適用外となってしまいます。

もちろん「噛み合わせが悪く、顎関節症を発症する恐れがある」といった健康上の問題を抱えているケースもあるため、一概に審美的な目的だけとは言い切れません。

しかし、コンプレックスの解消や将来的な歯の健康などを目的としている方が多いのも事実。

そのため、歯列矯正は基本的に保険適用外(全額自己負担)となるのです。

歯列矯正で保険適用となるケースは?

歯列矯正でも、保険が適用されるケースがあります。

保険適用となる具体例は、下記の3つです。

  • 厚生労働省が定める疾患の場合
  • 3本以上の歯が生えず噛み合わせに異常が認められる場合
  • 顎変形症による噛み合わせの異常がある場合

ひとつずつ確認していきましょう。

厚生労働省が定める疾患の場合

厚生労働省が定めている以下の疾患の場合、日常生活に支障をきたすため、保険適用の矯正治療を受けることができます。

2024年12月現在、該当する疾患は下記の64個です。

唇顎口蓋裂
ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
鎖骨頭蓋骨異形成
トリーチャ・コリンズ症候群
ピエール・ロバン症候群
ダウン症候群
ラッセル・シルバー症候群
ターナー症候群
ベックウィズ・ウイーデマン症候群
顔面半側萎縮症
先天性ミオパチー
筋ジストロフィー
脊髄性筋委縮症
顔面半側肥大症
エリス・ヴァンクレベルド症候群
軟骨形成不全症
外胚葉異形成症
神経線維腫症
基底細胞母斑症候群
ヌーナン症候群
マルファン症候群
プラダー・ウィリー症候群
顔面裂(横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。)
大理石骨病
色素失調症
口腔・顔面・指趾症候群
メビウス症候群
歌舞伎症候群
クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
ウイリアムズ症候群
ビンダー症候群
スティックラー症候群
小舌症
頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
骨形成不全症
フリーマン・シェルドン症候群
ルビンスタイン・ティビ症候群
染色体欠失症候群
ラーセン症候群
濃化異骨症
6歯以上の先天性部分無歯症
CHARGE症候群
マーシャル症候群
成長ホルモン分泌不全性低身長症
ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
リング18症候群
リンパ管腫
全前脳胞症
クラインフェルター症候群
偽性低アルドステロン症
ソトス症候群
グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
線維性骨異形成症
スタージ・ウェーバ症候群
ケルビズム
偽性副甲状腺機能低下症
Ekman-Westborg-Julin症候群
常染色体重複症候群
巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)
毛髪・鼻・指節症候群(Tricho Rhino Phalangeal症候群)
クリッペル・ファイル症候群(先天性頸椎癒合症)
アラジール症候群
高IgE症候群
エーラス・ダンロス症候群
ガードナー症候群(家族性大腸ポリポージス)
その他顎・口腔の先天異常

引用元:日本矯正歯科学会

今後も追加されることが予想されますので、定期的にチェックして見るのがおすすめです。

3本以上の歯が生えず噛み合わせに異常が認められる場合

歯列矯正で保険が適用されるケース2つ目は、前歯の永久歯において、3本以上の歯が生えてこない場合です。

これを「永久歯萌出不全(えいきゅうしほうしゅつふぜん)」といい、多くの場合は、歯茎の中に永久歯が埋没している状態になっています。

この場合、歯茎を切開して永久歯を引き出す手術を行わなければなりません。この手術は「埋伏歯開窓術(まいふくしかいそうじゅつ)」と呼ばれ、それと同時に歯列矯正が必要となるケースも。

埋伏歯開窓術を伴う歯列矯正を行う場合には、公的保険が適用されますので、覚えておきましょう。

顎変形症による噛み合わせの異常がある場合

顎変形症による噛み合わせの異常がある場合も、公的保険が適用されます。

顎変形症とは、上下の顎の大きさや形に異常をきたしており、バランスが悪く噛み合わせに問題が発生してしまう症状です。

顎変形症で保険が適用される条件には、下記のようなものがあります。

  • 顎口腔機能診断施設に指定されている医療機関で「顎変形症」の診断書をもらう
  • 歯列矯正と併用し、外科的矯正手術を受ける

歯列矯正と併せて、顎の骨を切るといった外科手術も必要となることを把握しておきましょう。

歯列矯正が保険適用外のときに費用を抑える方法

ここまでの解説で、歯列矯正で保険が適用されるケースは、ごく稀であることがわかりましたね。

保険適用外の場合、費用を抑えるためにはどのような方法があるのでしょうか?

  • 医療費控除の活用
  • デンタルローンを利用する

歯列矯正の費用を抑える方法として、医療費控除を活用するのがおすすめです。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が基準の金額を超える場合、確定申告を行うことで「超過支払い分」の税金の一部が返ってくる制度。

デンタルローンとは、歯科治療の費用を分割して支払う方法。一般的なクレジットカードの分割払いに比べて、金利が低くなるケースが多くなります。返済期間も自由に選択できる場合が多いため、利用しやすいのが特徴です。

医療費控除やデンタルローンを活用して歯列矯正を検討している方はぜひ、のざき歯科・東広島おとなこども矯正歯科にご相談ください!

噛み合わせが健康や成長に影響を及ぼし、矯正が必要と認められた場合、その治療費は医療費控除の対象となります。もちろん、通院のための交通費も医療費控除の対象です。

当院では、年間200症例以上のダイヤモンドドクターが矯正治療を担当いたします。

他院で「マウスピース矯正では治らない」と言われた症例であっても対応可能なことがほとんどです。

また、通院ごとの調整料がかからない「トータルフィー制度」をご用意しておりますので、費用に関する悩みも軽減できるはずです。

矯正前の無料相談はもちろん、矯正中の疑問や不安にも、無料でLINE相談が可能!

むし歯や歯周病治療も可能ですので、矯正治療中でもワンストップで対応できます。

ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

WEBからの予約はこちらから
LINEでの無料相談はこちらから

まとめ|歯列矯正は基本的に保険適用外となる

本記事では、歯列矯正はなぜ、保険適用外になるのか?保険が適用されるケースや、保険適用外のときに費用を抑えるコツについて詳しく解説してきました。

歯列矯正は「審美的」な目的で行うものと判断されているため、保険が適用できないということがわかりましたね。

しかし、厚生労働省が定める疾患や永久歯萌出不全、顎変形症の場合には保険の適用が認められます。

細かい条件もあるため、まずは歯科医院に相談してみましょう。

また、歯列矯正の費用を抑えるためには、医療費控除やデンタルローンの活用がおすすめです。

のざき歯科・東広島おとなこども矯正歯科では、患者さまの負担を軽減するトータルフィー制度を採用しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。